始めに・・・

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girasoleに、ようこそ
girasoleとはイタリア語で 向日葵の事です
個人的な理由で 向日葵が とても好きだし、逆に嫌いでもあります
このブログでは、小説のようなものや、詩などを書いていきます
拙い文章の羅列ですが よろしければ ご一読ください
更新は不定期、気が向いた時に 適当にという自己中的なサイトでは
ありますが、ご容赦願います。
感想等 いただければ 光栄です

尚、当ブログ内の写真及び、文章は girasole_ilfarの管理するものですので
無断でのご使用は 禁止させて頂きますのでご了承ください。
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# by girasole_ilfar | 2008-07-01 00:00

それは校庭の中庭から始まった 17

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そろそろ寒くなってきた約束の日曜日、
僕は新宿駅東口を出たところで、待っていた。
しばらく待つと片手にスタバのカップを持って飲みながら恵が歩いてきた。
「何、飲んでるの?」と聞くと、彼女はカップを差し出してきた。
僕が一口飲んだら、それは空っぽになって、ズズズッと音を立てて、
同時に恵が笑い出した。
キャラメルマキアートの味だけが口の中にいつまでも残って、少し嫌な気分になってしまった。
 それでも気を取り直して、手を繋いで、いつものように歩き出して
いつものようにHOTELに入って、いつものように愛し合って、
HOTELを出た時、いつもなら、さっさと帰ってしまう彼女が不思議と今日は駅まで送ってくれた。
HOTELから駅まで歩いている時、彼女は
「これから、どうする? うちに来る?」と、本気とも冗談ともつかない言い方で聞いてきたのに驚いて、恵の目を覗き込むと、
「今日は、旦那もいるけどねー」なんて事まで言う。
まさか行ける訳無いよって答えると、
そうだよねーと笑いながら言って、その後は駅に着くまで無言だった。
新宿駅東口は、相変わらずの人出で混雑していて、
僕が、「それじゃ、またね」と言うと、
恵が繋いでいた手を離してくれない。
途方に暮れていると、恵の目からポロポロと涙までこぼれだした。
僕にできる事は、人目もはばからず、抱きしめて「また会えるから、また会いに来るから」
って、言うことくらいで、それでも彼女はしばらく声こそ出さないけど、
しばらくの間、泣き続けていた。
やがて、「ゴメンね、また会ってね。 いつも優しくてありがとう、じゃ行くね」
そう言ったかと思うと、振り返って雑踏の中に紛れていった。
僕は抱きしめて撫でていた髪の感触が、いつまでも手から消えずに、
しばらく、そこに立ち尽くしていたんだ。

その日、家に着いてから、実は彼女から貰って一度も聴いてなかったJAZZのCDを聴いた。
それまで僕は激しいロックばかり聴いていたので、最初は違和感があったけど、
聴いているうちに、それぞれの音の響きや、そのテクニックに段々ひかれていった。
ベッドに寝転がったまま、
「今日の恵は、変だったなぁ」って、ぼんやり考えて、彼女の髪の感触の残る右手を、
じっと見つめながら、やがて眠りに飲み込まれていったんだ。

                              写真部屋いるふぁの視点もよろしく
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# by girasole_ilfar | 2008-02-11 00:36 | それは校庭の中庭から始まった

それは校庭の中庭から始まった 16


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その日、僕は東京駅から中央線に乗っていた。
まだ午前中の早い時間のせいかオレンジの車体は軽やかに走っている。
もうすぐ会える、恵の事ばかり考えていた。
先日、とうとう不倫という形で結ばれて以来、初めてのデートだった。
 新宿駅で降りて東口の改札で電話をかけると、恵の声が「どこ?」と、尋ねてくる。
日頃、撮影であちこち行ってるけど、実は東京は初めてだったので右も左もわからない。
とりあえず、東口の改札を出たところだと伝えると、太い柱の向こう側から
黒いワンピースを着た恵がやってきた。
なんとかと言うデザイナーブランドの服だそうだが、そういう事に疎い僕は、
ただ、素敵な服だね、似合ってるよ、としか言えないのだが、
実際、それは彼女にピッタリだった。
どこに行く?と、聞かれた僕は、「とにかく二人っきりになれるところ」と答える。
それじゃと、彼女と一緒に歩き出すと西口の方に回ると、青いシートを広げたオジサンが、
色んな雑誌を並べていた。
よく見ると最近発売された雑誌で、そこには50円の値札がある。
その横を通り過ぎると、なんだか細い公園が右にあって、さらに進んで行くと、
なだらかな坂の途中に、いくつものHOTELの看板が目に入った。
「ここが有名な歌舞伎町よ」「ここは、区役所」
歩きながら彼女が説明してくれて、僕は、新宿って面白いけど不思議な場所だなって思う。
 有名な男性化粧品の名前と同じ名前のHOTELに入ってから
そこから出るまで、僕達は、ひたすら愛し合った。
学生の時に別れて、そして再会するまでの時を、そうする事で埋めることができると
そう思ったのかもしれない。
そこから出る直前、僕は恵に、最近気に入って聴いている曲を入れたCDをあげた。
そして、恵も今聴いているというJAZZのCDを僕にくれた。
僕が駅に向かうと、送るのは苦手だからと言いながら、彼女はサッサと背中を向けて
歩き去って行った。
僕が、もう一度振り返った時、もう、そこには彼女の影も形もなかった。

 それからも、何度かそんなふうにデートを重ねていたある日、
恵から電話があって、急に次の日曜に会って欲しいと言われた。
僕は、いつでも彼女に会いたいと思っていたし、
彼女も、電話やメールで、いつも会いたいと言っていたから、不思議な事ではないんだけど
その日は、いつもと様子が違っていた。
 なにか、切羽詰ったような、そんな様子だった。
だけど、僕は、その事をあまり気にせず、じゃ、また会いに行くよと、約束をしていた。

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# by girasole_ilfar | 2008-01-21 15:13 | それは校庭の中庭から始まった

それは校庭の中庭から始まった 15

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 お風呂から上がって僕達はSexをした。
初めて、校庭の中庭で出会ってから、実に十数年もの歳月が過ぎて、
初めて結ばれた。
乱れたシーツの上で、僕は恵の胸に頭を置き、
柔らかいお腹の産毛にキラキラ光る汗を見ていた。
恵は静かに僕の髪を撫でていた。
やがて落ち着いた恵は僕に謝った。
僕は、何を誤っているのかわからなくて 「何?」 と、聞くと、

「あの時、私が断ったせいで、私が最初じゃなくて、ごめんね」

 「そんな風に考えるのは、よくないよ、むしろ、あの時、しなくて良かったと思ってるんだよ」

「どうして?」

 「だって、あの頃は若かったから、もしSexしていたら、もう毎日、それしか頭に無かったと思うんだ、だから、一度離れて、冷静にお互いを見ることができて、だからこそ今日、恵は僕にも声をかける事ができたんだろうと思うよ。」

「そんな風に思ってくれたんだ、ありがとう。でも、私達、不倫しちゃったね。」

 そう言いながら恵は、ちっとも悪びれずに、それはもう、最高の笑顔を見せた。
僕は、その笑顔を、二度と離したくないと思った。
彼女には旦那さんがいて子供もいるって事も、わかってはいたけど
そんな事は僕には関係無い!
僕が、一緒にいて一番安らげる女性、
そして、恵も、一番安心して落ち着ける相手が僕だって事を改めて認識するのに
今日の出来事は充分すぎると考えた。
恵の頬にキスをして、その白い身体を強く抱きしめていた。

次に会う約束をして、彼女を近くの駅まで送ると、
彼女の旦那さんの実家は、この駅のすぐ向こう側なんだと言って、車から降りて手を振った。

「じゃぁ、またね」

僕は車から飛び降りて、もう一度彼女を抱きしめた。
人目も気にせず、そうした後、

「ゴメン、もう一度、どうしても恵の体温を感じたかったんだ。」

 「うん、ありがとう、また今度、いっぱい感じ合いましょ」

そして彼女は駅の向こう側に消えていったんだ。


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# by girasole_ilfar | 2007-11-26 02:03 | それは校庭の中庭から始まった

私の心の海の底

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暗い暗い川の流れは
ちょうど 私の 心模様
暗い暗い流れに 流されて
いつかは 沈む 海の底

眩しい眩しい灯りの色は
ちょうど あなたの 背中色
眩しい眩しいその 後姿
いつでも 追い求めていたいのに

せめて 眩しい その灯り
私の 水面(みなも)に 写して欲しい
せめて 写った その光で
少しだけでも 私の心の海の底に
灯りが欲しい

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# by girasole_ilfar | 2007-10-20 00:12 |