お風呂から上がって僕達はSexをした。 初めて、校庭の中庭で出会ってから、実に十数年もの歳月が過ぎて、 初めて結ばれた。 乱れたシーツの上で、僕は恵の胸に頭を置き、 柔らかいお腹の産毛にキラキラ光る汗を見ていた。 恵は静かに僕の髪を撫でていた。 やがて落ち着いた恵は僕に謝った。 僕は、何を誤っているのかわからなくて 「何?」 と、聞くと、 「あの時、私が断ったせいで、私が最初じゃなくて、ごめんね」 「そんな風に考えるのは、よくないよ、むしろ、あの時、しなくて良かったと思ってるんだよ」 「どうして?」 「だって、あの頃は若かったから、もしSexしていたら、もう毎日、それしか頭に無かったと思うんだ、だから、一度離れて、冷静にお互いを見ることができて、だからこそ今日、恵は僕にも声をかける事ができたんだろうと思うよ。」 「そんな風に思ってくれたんだ、ありがとう。でも、私達、不倫しちゃったね。」 そう言いながら恵は、ちっとも悪びれずに、それはもう、最高の笑顔を見せた。 僕は、その笑顔を、二度と離したくないと思った。 彼女には旦那さんがいて子供もいるって事も、わかってはいたけど そんな事は僕には関係無い! 僕が、一緒にいて一番安らげる女性、 そして、恵も、一番安心して落ち着ける相手が僕だって事を改めて認識するのに 今日の出来事は充分すぎると考えた。 恵の頬にキスをして、その白い身体を強く抱きしめていた。 次に会う約束をして、彼女を近くの駅まで送ると、 彼女の旦那さんの実家は、この駅のすぐ向こう側なんだと言って、車から降りて手を振った。 「じゃぁ、またね」 僕は車から飛び降りて、もう一度彼女を抱きしめた。 人目も気にせず、そうした後、 「ゴメン、もう一度、どうしても恵の体温を感じたかったんだ。」 「うん、ありがとう、また今度、いっぱい感じ合いましょ」 そして彼女は駅の向こう側に消えていったんだ。 ↓ クリック お願いします 人気blogランキングへ 写真部屋いるふぁの視点もよろしく
by girasole_ilfar
| 2007-11-26 02:03
| それは校庭の中庭から始まった
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